2023年4月度からアニメ放送がスタートした『地獄楽』。
その主要キャラクターの1人である、くのいちの杠(ゆずりは)。
忍びであることから、超現実主義で合理的な彼女。
この記事では、そんな杠がかわいいと言われる理由。
そして、妹・小夜や監視役・仙太との関係での意外な一面も解説しています。
『地獄楽』くのいちの杠(ゆずりは)がかわいい理由
『地獄楽』罪悪人の1人である、杠。
彼女の人気についてを解説していきます。
魅惑のくのいち
杠は、その魅惑のルックスで大人気を誇る、くのいち(女忍者)です。
引用:「地獄楽」公式サイト|人物|死罪人
気になる、この『杠』という名。
『地獄楽 解体新書』によると、「食べると中毒を起こす花」からネーミングされているそう。
妖艶な彼女にピッタリな名前ですね。
ちなみに、忍者の聖地・伊賀の『くのいち』の見解がこちら。
国内外を問わず、「くノ一と呼ばれる女忍者は実際にいたのですか」という質問をよく受ける。それだけ女忍者は魅力的なのだろう。私の世代でくノ一というと、水戸黄門のかげろうお銀、すなわち由美かおるさんを想像する。ときに凜々しく、ときに妖艶に振る舞う姿は、お茶の間を魅了した。
引用:伊賀ポータル|伊賀忍者|忍者の聖地 伊賀|第45回 くノ一
しかし残念ながら、そのようにくノ一が活動するのは戦後のことである。「男女平等」が叫ばれると、時代劇の中でもくノ一が登場して重要な役割を演じるようになった。忍者物は常にその当時の世相を反映しており、現在ではくノ一の活躍は映画やゲームなどで欠かすことができないものとなっている。また、くノ一とは女性を表す言葉だったが、女忍者のことも指すようになった。
つまり、実際には存在しなかった。
戦後に叫ばれ出した男女平等の観点から、描かれるようになった存在なのですね。
あざとさがかわいい
そんな魅力的なルックスゆえ、かわいいと言われるのは当然。
だけど、杠には、それ以上に「かわいい!」と読者のハートを射止めた瞬間があります。
まずは、原作1巻の第3話でのこと。
第十一代征夷大将軍・徳川斉慶の前に罪人が集められた時です。
手縄をはめられた姿、そして、初対面の画眉丸をチラ見する姿。
そして、もうひとシーンをご紹介。
原作5巻の第37話。
極楽浄土の島の中心・蓬莱にて、天仙・ムーダンと対峙した杠たち。
苦戦の末、ムーダンを倒して蓬莱の中へ。
その後、タンスを勝手にあさり、身につけたチャイナドレス姿がこちら。
今春
— りんふぃあ🍀T:DF (@ayaka_ideal) March 29, 2023
「ゆずりは」
2人いるのちょっとジワる
地獄楽の方の「ゆずりは」、
かわいいので是非見てみてください〜 pic.twitter.com/EjphixCfWe
スタイル抜群の彼女なので、くのいち衣装はもちろんのこと。
このチャイナドレス姿も似合って、かわいいですね。
むしろ、きっと、すべてが自分に似合うことを知ってやっている。
そんな姿が、あざとかわいいと感じる瞬間です。
仲間の死を悼む、内に秘めた優しさを持つ杠
常に現実主義で合理的な考え方で生きる、杠。
「生きるのも死ぬのも、もう、1人でいい」
そんな重すぎる言葉を口にすることも…
しかしながら、その裏には深いワケがあります。
妹・小夜の死
原作8巻の第70話。
杠が幼くしてこの世を去った妹・小夜を回想するシーンがあります。
そして、その小夜の分まで、精一杯生きてきた杠。
己の保身を全面に行動する彼女ですが、実は、それゆえの行動だったこと。
また、隠された本心も明らかになった瞬間です。
監視役・仙太(せんた)の死
杠の監視役だった、山田浅ェ門 仙太。
その仙太が、前述の天仙・ムーダンとの戦いにて、杠をかばったことで瀕死状態に。
このシーンでも、もはや助かる可能性はない仙太を見切る、冷徹な杠。
それは、忍びであるがゆえの現実主義にもとづくもの。
しかしながら、杠は仙太を抱きしめ、彼は彼女の腕の中で亡くなります。
その時、杠がかけた言葉がこちら。
✔ 家族や飼い猫、好きなことだけ考えればいい
✔ 美しい景色の中で
実は、これは、かつて妹・小夜が死の間際に杠にかけた言葉。
冷淡で合理的だけど、本心は情に厚くて優しい。
そんな、隠れた杠の魅力の一面です。
まとめ
この記事では、杠がかわいい理由について解説しました。
まとめると、『地獄楽』の杠(ゆずりは)がかわいいのは、くのいちの魅惑のルックスはもちろんのこと、自分を輝かせる術を知っているあざとさが理由だと考えられます。
そんな杠のアニメ放送での活躍にも、ますます注目が集まります!
原作の最終回で描かれた、杠の姿はこちら。
【地獄楽の最終回ネタバレ】結末での生き残り(生存)は誰?生還後の暮らしを解説!